マルチスライスCT

CTとは?

マルチスライスCTX線ビームを発射する装置(管球といいます)とX線検出器を体の周りで回転させ体の輪切り像を撮影する装置です。一般のX線写真と比べはるかに詳しく体の内面像を見ることができます。
現在、当病院ではマルチスライスCTが平成21年より稼動しています。平成27年2月、中央棟移設時に最新の機種に更新しました。


マルチスライスCTとは?

従来のCTでは管球が1回転すると1スライスの画像が作成されていました。これに対しマルチスライスCTでは検出器を複数並べることにより、管球が1回転すると複数スライスの画像を作成することができます。

検査時間の短縮・精度向上

一度に複数のスライスを撮影できるので、従来のCTより検査時間が短くて済むようになるとともに広範囲の部位の撮影が可能となりました。従来では胸部・腹部・骨盤などを撮影する場合、それぞれ別々に撮影していましたが、今では一度に撮影することが出来るようになりました。逆に1つの部位を撮影する場合、より薄いスライスで撮影することができるようになりました、より小さな病変もよくわかるようになりました。
検査が楽になると共に待ち時間も大幅に短縮され、さらに精度も向上しました。

ダイナミックCT

ダイナミックCTとは、造影剤を血管から30秒程度の時間で注入することにより、体の血流の流れなどを見る撮影法で、これにより腫瘍の鑑別・発見などに大きな力を発揮します。マルチスライスCTになり、より小さな病変も発見できるようになりました。

CT画像

サジタル・コロナル・3D画像

従来のCTでは、体の輪切り画像しか撮影できませんでしたが、薄いスライスで撮影できるマルチスライスCTでは撮影したデータを再構成することにより、体を縦に切った像(サジタルといいます)や前後に切った像(コロナルといいます)、さらに3D画像を作成することができます。輪切りだけでは見づらい病変(縦に走る骨折など)も立体的に見ることで診断しやすくなりました。

肺ガン検診

肺のすみずみまで良く見えるCTによる肺ガン検診を行っています。
肺ガン検診の申し込み、お問い合わせは健康管理センター(043-227-7453)までご連絡ください。

その他

胸部や腹部を撮影するとき、手を降ろしたまま撮影できるモードなどがあり、手を上げる事が困難な高齢者の方や重症の方の撮影に役立っています。